【27卒必見】自分の強みの見つけ方

就活における自分の強みとは?

就活における強みって何なのでしょうか?

実は、これは普段から意識して向き合っている人でも見つけ出すのが難しいことなんです。

実際、アメリカの研究で9割の人が自分を客観的に評価できていないという研究結果があるほど、自分で自分の強みや特徴を言語化できている人は少ないんです。

剣や鎧のように目に見えてくれればすぐに見つけられるのですが、目に見えない特性等を表しているので簡単には見つかりません。

なので見つけるにはまず、「強み」の正体を暴く必要があります。

強みを構成する3つの要素

強みとはズバリ「得意なこと」と「行動の傾向」と「キャラクター性」の3種類の掛け合わせです。

「強みって、単に人と比べて得意な事って意味じゃないの?」

実は違うんです。

もちろん人と比べて得意なこともあなたの強みに違いはありません。

しかしそれに加えて、どのように行動にハマりがちなのかという「行動の傾向」とあなたの「キャラクター性」もあなたの強みを構成する一つの要素です。

要は「得意なこと」と「行動の傾向」と「キャラクター性」。この3つの要素をうまくかけ合わせて使いどころを適切に選べば、どんな特徴でも唯一無二の強みになります。

それぞれ、パンサー的観点からそれぞれ詳しく解説していきます!

得意なこととは

言わずもがな、人と比べた時に人よりも優れているポイントで、「あなたの持つ武器そのもの」のことです。

「話がうまい」
「ミスが少ない」
「足が速い」
「風邪をひきにくい」

分かりやすいものから些細なことまでたくさんあります。

これは明確にあなたの現時点での強みになります。

行動の傾向とは

行動の傾向とは「ついこういう行動をしてしまう」と感じる要素のことで、「あなたの武器の扱い方」を表します。

実は、こういった「ハマりがちな行動」も、れっきとしたあなたの才能の一部になります。

なぜなら「好きこそものの上手なれ」「1万時間の法則」という言葉にもある通り、時間を忘れて自然と打ち込める要素は必ず将来あなたの強みに進化していくからです。

「サッカーが好きで10年以上プレーしてる」
「常に身の回りを整理整頓させておきたい」
「ゲームしてたらいつの間にか朝だった」
「友人を飲みに誘いがち」

実は、一見強みとは無縁そうな行動の中にも、あなたの強みのヒントが隠れています。

例えば、

「友人を飲みに誘いがち」
    ⇩
「自然と自分からアクションして人を誘える」
    ⇩
「他人を巻き込んで物事を取りまとめられる」

といったように、そのヒントを紐解いて言語化するとあなたの強みや特徴が浮き上がります。

このように、武器自体は目に見えないので見つけるのは難しいですが、武器の扱い方は行動に必ず現れます。

なのでそれを手掛かりにすれば、自分の武器である「得意なこと」を簡単に見つけることが出来ます。

キャラクター性とは

あなたがコミュニティーの中で、どのように立ち回りがちか?というあなたの特性です。

いわゆるこれは、「武器を扱っている人自身の特性」を表します。

「ポジティブ」
「いじられキャラ」
「クール」
「好奇心が旺盛」

「お酒が好き」

これもある種の「行動の傾向」です。

ポジティブなものからネガティブな印象まで、なるべく客観的に分析してみましょう。

自分自身の特性自体も、あなたの武器になりうるのです。

強みを見つける3ステップ

強みを構成する3つの要素を理解できたでしょうか?

あなたの強みを面接官にアピールするためにまずは、あなた自身が自分の強みを知り、理解しておく必要があります。

アメリカの研究で、9割の人が自分を客観的に評価できていないという研究結果があるほど、自分で自分の特徴を言語化できている人は希少です。

だからこそ、ここをきっちりと出来ていると、ライバルに圧倒的な差をつけることが出来ます。

パンサーは以下の手順で強みを浮き彫りにすることを勧めています。

  1. 自分から見て考える(主観的な分析)
  2. 自分のキャラを分析(主観的な分析)
  3. 人に聞く(客観的な分析)

以上のパンサー流3ステップをひとつづつ行い、強みの3つの要素をそれぞれ見つけて行きましょう!

自分から見て考える(主観的な分析)

これは過去を思い返して自分で自分を分析する切り口です。

まずは、人に聞いたりする前に自分一人で思い返して分析する時間を取りましょう。

思い返す方法は以下の3ステップです。

年齢ごとに得意・好きだったことを思い出す

「小学校の頃、絵を描くのが得意だった」
「中学の頃はゲームが一番うまかった」

など、まずは「得意なこと」を時代ごとに思い出しましょう!

こうすることで「主観的に得意と感じる事」を把握できます。

この過程で、あなたの強みの1番目の要素の「得意なこと」を浮き彫りにしていきます。

これに加えて、

「高校の頃、文化祭の準備が楽しかった」
「大学では飲み会を開催するのが好きだった」

など、次は「好きだったこと・楽しかったこと」を時代ごとに紙に書き出してみましょう。

まずは書き出すだけで大丈夫です!

好きな事の中で、特に「どの行動」にハマってるのかを言語化する

「得意なこと」と「好きなこと」を書き出し終えたでしょうか?

では次にそれぞれについて、以下の要領で「好きなこと」⇒「行動の傾向」にまで、粒度を下げて考えてみましょう!

「高校の頃、文化祭の準備が楽しかった」
    
みんなで完成を目指して協力するのが好きだった
    
誰かと協力することにハマりがち」

といった具合で、「好きなこと・得意なこと」の中に、あなたをそれに「ハマらせた行動」が必ず隠れています!

これをすべての要素で行うことで、あなたはどういった行動にやりがいや喜びを感じるのかが言語化されていきます。

この過程で、あなたの強みの2番目の要素の「行動の傾向」を浮き彫りにしていきます。

褒められた・感心された経験を思い出す

最後に、他者から褒められた経験を思い出すことで、今までにどのような客観的な評価を受けたことがあるのかを思い返しましょう!

あなたが持つ武器そのもの。つまり「得意なこと」をダイレクトに発見できます。

「饒舌だね」
「あなたがいると落ち着く」
「手先が器用だね」

どんな些細なことでも大丈夫です。これも紙に書き出してみましょう。

こういった周りの人からの客観的な評価は、あなたの強みをもっとも適切に表している貴重な意見です。

この過程で、あなたの強みの1番目の要素の「得意なこと」に対して、なるべく客観的な視点から分析を行うことが可能です。

自分のキャラを分析(主観的な分析)

「優しい」
「人を笑わせるのが好き」
「遊びに誘いがち」

「何かに対して愚痴を言いがち」

こういったあなたのキャラクター性にも、あなたの行動の傾向が良く現れます。

例えば、

何かに対して愚痴を言いがち」
    
「自然と改善すべき点に気付ける」
    
「不具合のある因果関係の言語化が得意

一見ネガティブにも思えるキャラクター性も、行動にまで粒度を下げて見ればあなたの強みになりうる要素へのヒントが混じっていますよね?

ここで注意なのが、この作業はあくまでもあなたの強みを見つけるためのヒントや準備に過ぎないということ!

(面接官に「私は愚痴を言いがちで~…だから言語化が得意です!」なんて伝えたらだめですよ!)

以上のことも踏まえながら、自分が友人に対してどのような行動や立ち回りをしがちなのかも振り返ってみましょう!

人に聞く(客観的な分析)

「得意なこと」
「行動の傾向」
「自分のキャラ」

ステップ1・2で、上記3項目について強みの自己分析が出来たら、友人や家族など、周りの人からの評価を受けてみましょう。

「恥ずかしくてそんな話切り出せない…」

と多くの人が思うでしょう。

(ここだけの話、私も覚悟を決めるのに1か月以上かかりました(笑))

しかし、これをできてから自己分析の質と精度は数倍に跳ね上がったと断言できます。

実際、相談に乗ってもらった友人もみんな同じことを感じています。

そもそも人間は自分の能力を客観的に評価するのが苦手な生き物。

自己評価と客観的な評価には必ずギャップが存在します。

正しく自己分析を行うためには、客観的な評価と自己評価を比べてみるのが最も効果的です。

いずれにしろ「身近な人」や「就活エージェント」といった、他者からのフィードバックを受けることは、就活において必須です。

身近な人にお願いするのはどうしてもできないという場合は、就活エージェントなどに相談するのも効果的です。

(「身近な人」×「就活エージェント」の2つの切り口からフィードバック受ければ敵なしです。)

以上の3ステップで段階を踏ん見ながら、着実にあなたの「得意なこと」「行動の傾向」「キャラクター性」の強みの3つの要素を、主観的視点・客観的視点の2軸から分析することが出来ます。

陥りがちな落とし穴4選

そもそも人間は自分の能力を客観的に評価するのが苦手な生き物。

加えて、強み。いわゆる特徴のない人間はこの世に一人も存在しません。

ここで的外れな分析をしてしまうと、宝の持ち腐れのまま就活に挑戦することになり非常にもったいないです!

強みを見つける際に、よく陥りがちな勘違いを3つご紹介します。

他人と比べる必要はゼロ

「自分には人に誇れる強み何てない…」

と他人と比べて不安に感じる方が大多数だと思います。

しかし心配する必要は全くありません。

そういった人はただ、自分の強みが分かっていないだけです。

自分の強みとは、必ずしも今の段階で人より優れている部分である必要はありません。

自分がやっていて、「好き!」「面白い!」「自然とそう行動しちゃう!」と感じる部分にあなたの強みの種があります。

「ゲームが好き!」じゃなくて「ゲームの中で効率を追い求めるのが好き!」とか「ゲームの立ち回りを考えて試行錯誤をするのが好き!」等、好きなこと得意なことを「行動のレベルまで細分化」して考えてみると、あなたの強みが浮き彫りになっていきます。

そういった強みの種に気づくと、就活で面接官にも話せる強みにまで拡大していけるのです。

自分一人で考える

そもそも人間は自分の能力を客観的に判断すること(メタ認知能力)が苦手な生き物。

なので周りの人に「自分って何が得意だと思う?」って勇気を出して聞いてみることが非常に有効です。

こうすることで偏った分析にならず、本当の自分を知ることが出来ます。

就活に関係してる必要ナシ!

「ゲームが好き!」
「ギャンブルが好き!」
「アニメが好き!」

「服が好き」

一見就活に関係していない強みもとりあえずガンガン紙に書き出してみましょう!

なぜなら、そこからもあなたの行動の傾向を導き出すことが出来るからです。

それぞれの物事は点々ばらばらに存在しているのではなく、必ずお互い相互関係があって、線でつながっています。

「ギャンブルの何が好きなんだろう?」
       
「勝てる確率を比較したり頭で考えて、利益を上げるのが好きなんだ!」

といったように、好きな事柄の中で、どういった行動が好きなのか?まで粒度を下げて考えてみましょう!

好きな”こと”は仕事にすべきでない

どの仕事をしたいか考えるときに、以下のように好きなジャンルで仕事をしたいと考えていませんか?

「服が好きだからアパレル業界に行こう」
「食べ物が好きだから飲食業界に行こう」

しかしパンサーは、好きな”こと”×仕事の掛け合わせで就活はするべきでないと断言します。

それ以上に好きな”行動”×仕事を軸にした就活を行うべきです。

なぜなら、「好き」という感情は一時的なものである可能性が高く、10年後も同じ熱量が持てているかが怪しいからです。

さらにこと仕事に関しては、「好き」だからしんどくても頑張れるとは限らなくなってくる可能性が高いです。

一方で行動の傾向はどうでしょうか?

「行動の好みや傾向」は体に深く染みついているもので、そんな簡単に移り変わらないです。

仕事をゲームに例えたとすると、仕事とは日々ある種の行動の繰り返しで構成されたゲームです。

いくら自分が好きな世界観(=好きなこと)のゲームでも、ゲーム内でのプレイ内容(=行動)がつまらなければすぐに飽きてしまいますよね?

ゲームだとすぐに辞めても問題ないですが、仕事はそうはいきません。50年近くプレイしていく必要があります。

だからこそ上記のステップで、幼少期から現在までを振り返ったときに一貫してあなたの人生を貫く行動の傾向を言語化したのです。

もちろん好きなことに関わる仕事に越したことはありません。

しかしそれ以前の前提条件として「行動の傾向」を据えたうえで業界を選んだ方が、長い目で見た時に必ず充実したキャリアを送れます。

好きな業界だから!と盲目的に就活の狙いを定めるのではなく、まずは「あなたの今までの人生を貫く行動の傾向」を言語化したうえで取り組みましょう!

強みを見つけるためのパンサー流の裏技テク

2人以上に褒められた事を思い出す

自分で過去を振り返って客観的な評価をする際に、複数人から評価を受けている項目はゆるぎない事実として判断しましょう。

複数人から同じ評価を受けている項目は、あなたのゆるぎない強みです。

貴重な意見なので、しっかりと思い出してみましょう。

他の人が苦労している事を思い出す

「自分は頑張ってるつもりはない」けど「周りの人は苦労してる」事。

これは明確にあなたの「本当の強み」です。

得意分野は、自分では当たり前にできるからなかなか自分で見つけられないものです。

(太陽は自分がどれだけ明るいか気づけないのと同じですね。)

そういったときは、周囲の人の苦労話に耳を傾けてみましょう。

「あぁそれ俺も苦労してるわ」

と思うものなかに

「それ自分は苦労してないな…」

と感じる事柄が混じっているはずです。

「動詞」に着目する

「バスケが好き」という名詞で考えるのではなく

「バスケの作戦を考えるのが好き」という動詞で考えると、あなたの行動の傾向を見つけやすいです。

このように「好きなこと→好きな行動」と掘り下げていく際に、動詞に着目するとあなたの行動の傾向が浮き彫りになりやすくなります

まとめ

いかがだったでしょうか?

中国春秋時代に書かれた兵法書「孫子」の一節に以下の教えがあります。

己を知り敵を知れば百戦危うからず

ここからも分かる通り、まずは己の強みを知ることから勝負は始まります。

就職活動はあなたの人生を大きく左右する重要な要素です。

準備の仕方が分からず立ち止まってしまっているならば、まずはパンサー流の方法で自己分析を進めてみましょう!

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